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カーポート
2022年06月04日
皆さまこんにちわ
いつの間にか6月に入ってますねー。
梅雨がもうすぐ…。
暑さに慣れていないこの時期は、熱中症にかかりやすいそうです
お気を付けください。
皆さまのおうちの駐車スペースってどんな風になっていますか?
平置き?カーポート付き?それともガレージ?
カーポートやガレージがある方は、雪が降る鳥取ではとても重宝されていることでしょう
カーポートとガレージの違いは簡単に言ってしまえば、周囲を壁で覆っているかどうかにあります。
カーポートは、支柱に屋根を取り付けた構造のもので、比較的安く、設置が簡単なのが魅力です。
対してガレージは、屋根だけでなく、3方向以上に壁があり周囲から遮られているものを指すようです。
シャッター付きのものも多く、愛車を雨や風から守るだけではなく、防犯面でも優れているといえます。
カーポートもガレージもとっても便利なものですが、
建てる際には建築確認を受けなければならないってご存じでしたか?
(一部地域では建築確認を受けなくてもよいとされています)
【そもそも建築確認って?】
建築確認とは、建築基準法に定められた手続きの一つで、
建築物の着工より前に、これから建てる建築物が関連法規に適しているかを建築主事が審査・確認することです。
(※建築主事とは、建築確認や完了検査を行う公的な役職のことです。
建築主事のほか、民間の建築検査機関も確認を行うことができます)
この建築確認をパスしないと、基本的に建築物は建築できません。
(防火地域・準防火地域以外の地域で建築面積が10㎡以内の建築物は建築確認不要です)
【カーポート、ガレージは建築物なの?】
建築物というと、住宅、店舗などをイメージしますよね。
建築基準法上の定義では、建築物とは「土地に定着する工作物のうち、屋根及び柱、若しくは壁を有するもの」となっています。
カーポート、ガレージ(以下、カーポートとします)についてみていくと…
「土地に定着する工作物」→当てはまる
「屋根及び柱、若しくは壁を有するもの」→当てはまる
ってことは、カーポートは建築物になる!ということですね。
【カーポート設置の際の注意点】
カーポートを設置する際の建築確認は、基本的にそれを建てる工務店さんが確認申請書を作成し、建築主事に申請します。
新築の住居を建てる際にカーポートも設置する場合、住居と合わせて建築確認を行うことがほとんどです。
ただし、工務店やハウスメーカーから
「建蔽率をこえてしまうので、完了検査のあとでカーポートを作ります(もしくは、他の工務店で作って下さい)」
といわれた場合は、建築基準法違反になる可能性が高いのでご注意ください
また、住居とは別のタイミングで設置する方も注意が必要です。
「カーポートを設置するためだけに建築確認を受けるのは面倒だし、その分費用もかかるし…。」
お気持ちはよくわかりますが、建築確認を受けていないと行政から注意を受ける可能性があります。
さらに、おうちの建築面積だけで敷地の建蔽率ぎりぎりになっている場合は
カーポートを設置してしまうと違反の度合いが重くなってしまいます。
カーポートだけではなく、増築や倉庫の新設など、行政に黙っていればバレない!
と思われている方、意外とバレるんです…。
・ご近所さんからの通報・・・ほとんどがこのパターンです。
通報があったからには行政も確認せざるを得ません。
そして確認されたら、一発で分かります。
・行政のパトロール・・・割合的には多くないですが、定期的に違反パトロールをしている行政庁もあり、
その最中にたまたま建築中で見つかってしまうパターンです。
ということで、カーポートを設置する際には建築基準法をしっかり守って設置しましょう、というお話でした。
せっかく建てたのに、トラブルのもとになってしまったら残念ですからね…