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次世代換気システム
2022年05月10日
皆さまこんにちわ
本日は、先日お引渡し完了したK様邸に採用した「次世代換気システム」をご紹介したいと思います。
K様よりMAHBEXの澄家(すみか)を使いたいとご相談があり、プランに組み込みました。
2003年の建築基準法改正で新築の建築物に24時間換気システムが義務化され、
「澄家」はその換気システムの第1種換気方式(機械給気、機械排気)にあたります。
換気システムはさまざまな企業が販売していますが、
他とは何が違うのかというと、大きな違いは設置場所です。
多くの換気システムは天井あるいは壁に設置されていますが、そもそもホコリ、花粉、臭気は床面にたまりやすく、
人が呼吸する高さまでそれらを巻き上げていることになります。
澄家は給気口、排気口をともに床面に設置することによって巻き上げずに換気することができます
床下に澄家を設置し、ダクトレスから給気された新鮮な空気が床下にたまります。
床面の給気口から空気が室内へ流れます。
床面の排気口から排気し、床下を通って建物外へ排気されます。
澄家には、熱交換システムの機能もあります。
熱交換器本体の中に入っている熱交換素子が換気の際に捨てられてしまう室内の暖かさや涼しさを再利用します。
簡単に言うと、冬場の室内の暖かい空気を排出するときに外からの冷たい新鮮な空気を暖かい熱を再利用してあたためることです。
お手入れ方法としては、
・床の排気フィルターは2,3週間を目安に掃除すること。
(掃除機などでほこりを吸えばOK。交換は2~3カ月に1度)
・屋外フィルターは2~3カ月を目安に掃除すること。
(フィルターを外し、うすめた中性洗剤につけ置き後、すすいで乾かす。約1年で交換)
難しくはないですが、こまめなお手入れが必要です。
澄家の注意点としては、
石油ストーブやガスファンヒーターなどの局所暖房が使えないということです。
効率よくとても暖まる器具ですが、残念ながら、空気を汚しやすいのです…。
K様邸ではさらに! 小屋裏エアコンと床下エアコンも導入しています。
床下エアコン
(床下エアコンはこちらの記事で詳しく説明しております。
よかったら読んでみてください!→床下暖房(ブログ) - 建築 設計事務所「和架」(鳥取県鳥取市) (waka-hms.com)
小屋裏エアコン
(この点検口の中に一般家庭用のエアコンを設置しています)
K様邸では、澄家、床下エアコン、小屋裏エアコンを併用することで
1年中、快適な温度に保たれ、新鮮な空気が流れているおうちになりました
床下エアコン、小屋裏エアコンについては
「直接エアコンの風が当たるのが苦手…」という方にお勧めしたい設備です。
ただし、どのおうちにも適しているというわけではなく、
澄家、床下エアコン、小屋裏エアコンをうまく活用するためには、
高気密高断熱性能がしっかりしているおうちのほうが向いているといわれています。
人生の3分の2は家で過ごすといわれているそうです。
その長い間を過ごすおうちの中はできるだけきれいな空気のほうがいいですよね
ぜひ検討してみてください