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用途地域②
2021年09月30日
皆さま、こんにちわ
台風の影響なのか、ここ数日少し蒸し暑く感じますね…。
さて、本日は用途地域についての第2弾をお届けします
どんな地域があって、どんな建物が建築できるのかをご説明したいと思います
ではまず、≪住居系≫から…。
①第1種低層住居専用地域
こちらの地域は低層住宅の環境を守ることを最優先としている地域です。
10mまたは12mの高さ制限があるほか、店舗、飲食店などは建築できません。
また診療所は建築できるものの、病院は建てられません。
一戸建て住宅が並ぶ閑静な住宅街をイメージしていただければ、と思います。
②第2種低層住居専用地域
こちらの地域にも10mまたは12mの高さ制限があり、高い建物は建てられません。
①との違いは150㎡までのスーパー、コンビニ、飲食店は建築できることです。
①と同じく閑静な住宅街を守りながら、生活面での便利さがある地域です。
③第1種中高層住居専用地域
この地域はマンションなどの中高層住宅の環境を守ることを最優先としている地域です。
飲食店やスーパーに加え、病院や大学なども建築可能ですが、オフィスビルは建てられません。
また高さ制限はありませんが、容積率の制限はあるため、
いくらでも高い建物が建てられるというわけではありません。
④第2種中高層住居専用地域
③に加え、2階建て以下、1500㎡までの大型店舗やオフィスビル、事務所の建築ができます。
こちらにも高さ制限はありませんが、容積率の制限がかかってきます。
⑤第1種住居地域
住居の環境を守るための地域ですが、①~④の地域よりも店舗等の建築の制限が緩和されている地域です。
3000㎡までの店舗、事務所、ホテルが建築できます。
ただし、カラオケボックスなどの騒音が予想されるものについては建てることができません。
⑥第2種住居地域
⑤と同じく、住居の環境を守る地域ではあるものの、建築可能な建物の種類がかなり多い地域です。
周辺の環境に配慮すれば、カラオケボックス、パチンコ店なども建てることができます。
⑦準住居地域
この地域は住居地域でありながら、幹線道路の利便性を活かすために、他の住居地域よりもあらゆる面で制限が緩和されている地域です。
そのため、自動車修理工場や車庫の建築もできます。
⑧田園住居地域
この地域は2019年4月にできた新しい地域です。
農業と調和した低層住宅の環境を守ることを目的としており、①と近い制限が課されています。
住居地域については⑧を除いて、数字が大きくなるにつれて、にぎやかになっていくイメージです
続きまして≪商業系≫ですが、こちらは2つに分かれています。
⑨近隣商業地域
周辺の住宅地に買い物などの場所を提供することが目的の地域です。
そのため周辺には住居系の地域があり、近隣商業地域内に住宅を建てることも可能です。
10000㎡までの店舗、飲食店を建築することができます。
ただし、周辺の住居系地域を守ることも目的としているため、キャバレーやナイトクラブは建てられません。
⑩商業地域
この地域は、商業の利便性を重視して開発していく地域です。
⑨では建築できないキャバレーやナイトクラブも建築でき、
オフィスビルや飲食店がならぶ、にぎやかな地域です。
住居系の地域より土地価格が高いことが多く、一戸建て住宅よりも高層のタワーマンションが建てられることが多いです。
最後に≪工業系≫です。こちらは3つに分類されます。
⑪準工業地域
主として環境悪化の恐れが少ない小規模工業の利便性を確保するための地域です。
工場の規模に制限はありませんが、騒音や火災、健康上の危険が予想される建物は建築できません。
工業系の地域に分類されていますが、マンションなどが並ぶことも多く、利用用途の幅が広い地域です。
⑫工業地域
この地域は工業の利便性を重視する地域です。
公害が発生する可能性のある工場も建築可能です。
そのため、住宅等を建てることもできますがほとんどなく、病院やホテル等の宿泊施設は建築できません。
⑬工業専用地域
工業業務の利便性を図るため、工場等の工業用建築物の専用地域です。
周辺住民に配慮する必要があり、工業用地としての利用を妨げる恐れがあるため、
住宅などは建築が禁じられています。
以上が用途地域の種類です。
いかがでしたか?
皆さまの土地探しに少しでも役立ちましたら嬉しいです